寺戸伸近・寺崎直樹・渡辺武が所属するBOOCH BEAT(ブッチビート)のホームページ

  • ツイッター

【Krush.43】寺崎直樹が梶原龍児と合同練習!「龍児さんに“漢気”を思い出させてもらった。思い切ってベルトを獲りに行く」

試合情報

2014/06/28



0f8baf1655dfa76727315286e8d8bb75

Krushオフィシャルサイトより引用

6月26日(木)東京・大久保にあるK-1 GYM総本部にて、7月13日(日)東京・後楽園ホール「Krush.43」で-65kg級王者HIROYAに挑戦する寺崎直樹が梶原龍児と公開練習を行った。
 初のタイトル挑戦を控える寺崎が大一番を前にK-1GYM総本部を訪れた。その目的はかつて大激闘を繰り広げた梶原龍児に“漢気”を注入してもらうため。この寺崎の申し出を梶原も快く承諾し、2人の合同練習が実現した。

 両者の練習は寺崎が梶原が指導するK-1 GYM総本部での選手練習に参加する形で行われた。公開練習は3分1Rのミット打ち。梶原がボクシング用のミットを持ち、細かく指示・アドバイスを出しながら、寺崎がそこにキレのあるパンチを次々と叩き込んでいった。ミット打ち後、両者は囲み取材に応じ、今回の合同練習について語った。

「タイトルマッチを前に龍児さんと戦った時のような“漢気”を、龍児さんに甦らせてもらおうと思って道場に来ました。パンチの技術も細かく教えていただいて、HIROYA選手対策の一つとして武器になると思います。かなり疲れましたが、来てよかったです」(寺崎)

「最初に寺崎選手から話を聞いた時はびっくりしました。でも僕の中でも寺崎戦はベストファイトで、一生の思い出に残る試合です。彼(寺崎)の気持ちが前面に出た試合だと思うし、その怖さが出ることがHIROYA戦の鍵を握ると思います。それに気づいているいる寺崎選手は動物的な勘があるというか、勝ちに行っている、獲りに行っているなと思いました」(梶原)

 練習が公開されたのは3分1Rのみだったが、その前後には練習メニューがみっちりと組まれており、梶原は気持ちと技術を寺崎に指導したという。

「今回の練習ではテクニックよりも気持ちや中身の部分を伝えられたらなと思いました。僕たちの練習に参加して寺崎選手が感じたものもあるだろうし、うちの選手たちもタイトルマッチをやる一流の選手を見ることで感じることがあったはず。有意義な時間だと思います。

(寺崎の)パンチのミットを持って思ったのは、しっかりとHIROYA対策を始めているなということ。HIROYA選手は僕と戦った時と比べるて成長していると思うけど、寺崎選手のミットを持って今のHIROYA対策を各トレーナーとチームでやっているなと思いました」(梶原)

 寺崎は梶原にミットを持ってもらった感想を「間合いやパンチを打つときの戻りなどすごく意識できました」と話し「龍児さんはHIROYA選手と戦っていて、ミットをやっていてもHIROYA選手がどう出てくるかを瞬時に判断してやってくれます。仮想HIROYAに近づく意識が出来ました」とHIROYA戦に向けて多くの収穫があったという。

 また「ミットを持ってもらって龍児さんと戦っている光景を思い出しました」(寺崎)、「ミットを受けながら『この右ストレートや右アッパーが効いたんだよなぁ』と思いました」(梶原)と、拳を交えたものにしか分からない感覚もあったという2人。

 寺崎は「こういうことはほとんどないと思うし、不思議な感じでした。あの時の気持ちを思い出したいと思っていても、自分の気持ちはなかなかコントロールできない。試合当日に出てくるかもしれないし、出てこないかもしれない。でも(ミットを持ってもらっている)その瞬間だけでも、あの感覚を取り戻すことが出来ました。あとは最高のコンディションで調整するだけです」と手応えを感じていた。

 公開練習では寺崎をサポートした梶原だったが、ニュートラルな立場でHIROYAと寺崎のタイトルマッチをこう予想する。

「あくまで僕が戦った時の対策で、あれから2人(HIROYA・寺崎)
は成長していると思います。まずHIROYA選手は好戦的な選手に対して強い。だから僕はその逆を読んで、HIROYA選手をイライラさせて、それを武器にしてカウンターを合わせました。逆に寺崎戦は気持ちで行こうとしたので、作戦はありませんでした。ただ彼の右ストレートだけは注意していて、それでも右をもらってダウンを奪われました。

 寺崎選手は過去の試合を見ても相手に答えるタイプですが…さっきの寺崎選手の話を聞いていて、引退試合で(卜部)弘嵩とやる前の自分とかぶるところがあって。あの試合の前、僕は母校のボクシング部に勝手に足が出向いていました。それと同じで、彼(寺崎)がそのくらいこの試合にかけていると思いました。それだけの覚悟を持っているんじゃですかね。

 僕はK-1の実行委員であり、KrushのOBなので、どちらかの肩を持つわけにはいきません。2人には感動を呼ぶ試合、チケットを買った人たちが見に来てよかったと思う試合をしてほしい。HIROYA選手と寺崎選手、どちらも自分が思うように戦う試合を望んでいます」

 会見の最後、改めて「龍児さんと戦った気持ちを思い出すという目的を果たせました。これでもう試合までの不安やこれをしておきたいということは何一つなくりました。思い切って彼のベルトを獲りに行くだけです」と意気込みを語った寺崎。梶原との合同練習で“漢気”を注入された寺崎が万全の状態でHIROYAの持つベルトに挑む!


関連記事

PAGE TOP