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【Krush.43】寺崎直樹がHIROYA選手のベルトに挑む

お知らせ

2014/06/03


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krushオフィシャルサイトより引用

3・8「Krush.39」で初代-65kg級王者となったHIROYAの初防衛戦の相手が発表された。今回、HIROYAの持つベルトに挑戦が決まったのは寺崎直樹だ。

 寺崎はWILDRUSHリーグ2012出場を経て、昨年9月に梶原龍児の引退カウントダウンで梶原と対戦し、判定で敗れはしたものの大激闘を展開。4・15「Krush.40」では初代Krush-65kg級王座決定トーナメントに出場した西川康平から見事なKO勝ちを収めている。

 戦績だけで言えば寺崎は西川戦で約2年半ぶりの勝利を挙げたばかり。会見に同席したKrush宮田充プロデューサーは「4月の勝利を価値あるものと評価して決定しました。(寺崎の)最近2試合見ていて、HIROYA選手に迫る選手はKrushの内外にいますが(寺崎は)ミラクルを持っているとは言いませんが、勝った負けた以外のものを見せてくれると思いました」と最近の寺崎の試合内容を評価し「挑戦者は海外の選手も候補にいましたが、(寺崎は)何かを見せてくれるんじゃないかなというところで選びました」と寺崎抜擢の理由を語った。

 初防衛戦の相手が寺崎に決まり「僕の中で初防衛戦の相手が誰になるのかなと思っていたのですが、寺崎選手の名前は出てこなくて、正直驚きました」というHIROYA。「今の自分は乗りに乗っていて、強くなっているのを実感しています。しっかり勝ってチャンピオンに敵わないところを見せて(寺崎を)気持ち良く引退させてあげたいと思います」と寺崎に引導を渡すと言ってのけた。

 現在6連勝&4連続KO勝利中のHIROYAだけに言葉の一つ一つに自信がみなぎる。「(寺崎の)龍児さんと西川選手の試合を見て、気持ちが強くて倒れたあとでも盛り返す力を持っているすごい選手だと思います」と寺崎を評価しつつも「僕の中で考えているのは立ってこれないくらいぶちのめしてやろう、と。そういう気持ちで挑もうと思っています」と目指すは反撃すら許さない完全KO勝利。

「防衛戦だからベルトを守るということはなく、次は何で倒してやろうかなと思います。最近はローで倒したり、ハイで倒したりしていて、作戦もあるけど、試合までにしっかり倒す想定をしてやっていきたい。11月にK-1の開催も決まっているので、そこにしっかりつなげたいという気持ちです」と先を見据えていた。

 一方、タイトル挑戦のチャンスが舞い込んできた寺崎は「僕も正直まさか自分が、というところでオファーを受けました。最初は戸惑いもありましたが、自分もベルトを目指してやってきました。ラストチャンスだと思って、死にもの狂いで彼が持っているベルトを獲りに行きたいです」と決意の挨拶。

 自信たっぷりのHIROYAとは対照的に「(HIROYAは)自分がWILDRUSHリーグで負けた選手たちをKOしているので、その結果から言うと厳しい戦いになると思います。自分の中でフィジカルやテクニックはもう伸びるものじゃないです。ただ34年間の人生とキック人生の10年間のすべてをぶつけて挑むしかない。そんな想いです」とキック人生をかけてHIROYAに挑む覚悟だ。

 初代-63kg級王座決定トーナメントやWILDRUSHリーグに参戦したことがある寺崎にとってKrushのベルトは特別なもの。「自分の中でKrushはキック界で一番だと思っています。以前はK-1があって、K-1のベルトを夢見たこともありましたが、K-1に出ていた選手たちがKrushに出るようになってKrushが一番価値があるベルトだと思っています。リーグ戦では残念な結果に終わり、ベルトを獲るということは言うのはやめていたのですが、このチャンスが来て、声を大にしてベルトを獲りにいくと言いたいです。最後(のチャンス)というか…重いです」とKrushのベルトの重みを語った。

 また寺崎はHIROYAの「気持ち良く引退させてあげたい」発言について「もちろん(HIROYAは)若い選手なのでそう言ってくるのはウエルカムなんですけど、龍児さんも34歳でチャンピオンになって、40歳の大月(晴明)さんもすごい試合したんで、年齢じゃないんです。ベルトを取りたい・あきらめない気持ちを強く持っている人間がチャンスを掴むんです。だから自分の中ではふざけるなって感じです」と30代の意地を口にした。

 会見の最後、両者は「今回はラッキーかもしれませんが、それを活かすかどうかは自分次第です。熱い試合します」(寺崎)、「チャンピオンになって初めての試合です。トーナメントで自分の強さを証明できたと思いますが、それ以上に強くなってリングに上がるので楽しみにしてください」(HIROYA)とファンにメッセージ。

 王者HIROYAが宣言通りの強さで更なる飛躍の第一歩とするか。それとも挑戦者・寺崎がキック人生の集大成でベルトを奪うか。2人の気持ちがぶつかり合う熱いタイトルマッチになりそうだ。

 なお同大会の追加対戦カードとして先日の中国遠征で英雄伝説世界-57㎏級王者となった伊澤波人と5・11「Krush.41」で“元キック四冠王”闘魔に勝利した堀尾竜司による注目の-55kg FIGHTが実現。さらにWILDRUSHリーグ第4戦では1位・闘士と2位・島野浩太朗による首位攻防戦が決定している。


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